睡眠についてのお話
今までは症状として不眠というものがあると考えられてきました。例えばうつ病という病気があってうつ病の症状として不眠があるんだって考えられてきました。
うつ病の症状として抑うつ気分とか楽しい気分になれないとか不眠があると考えられてきました。
でも最近の研究では、逆に、睡眠をしっかりとっていないから、後ろ向きの気持ちになったりいろんな身体症状が出たり何もやる気が亡くなったりする、ということが分かってきたのです。睡眠をしっかりとれば、心身ともに回復して元気になれることがだんだんわかってきました。
睡眠中の状態は半分死んでいるような状態ではなくて、脳が活発に活動していろんな情報の交換をしています。
睡眠薬で寝ちゃうとそういう情報が抑えられてしまうから、本当は、ベンゾジアゼピン系をはじめとする睡眠薬を飲まないにこしたことはありません。
では良質の睡眠をどのようにとるか、ですが、ポイントは3つあります。
朝起きたときに太陽の光をまず浴びます。できれば6時か7時くらいに起きて、ほんの30秒くらいでもよいので太陽の光をあびます。
その16時間くらいにちょうど眠くなるというメカニズムがあるんですね。
二つ目は、寝る前にスマホとか見ていますと、強力なブルーライトで脳が昼だと思っちゃいますので、寝る1.2時間前にはスマホを見ないこと。
三つめはお風呂ですね。体を温めることによって逆に深部体温が下がってそれによって熟睡できることがわかってきした。ですから、寝る前にできれば湯船にしっかり浸かる。
以上の3つが質の良い睡眠には大事だと思います。(Y)
2021年4月19日 睡眠